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クルードラゴンISS到着記念セレモニーでの会話について、私見 [日常]

既報の通りクルードラゴンは無事、国際宇宙ステーション(ISS)に辿りつきました。ISSに入ってからの記者会見でダグさんがクルードラゴンについて「そうなるべき通りに飛行してくれ、スペースシャトルの時よりかかったG(重力)が軽かった気がする」とちょっと口を滑らせ、すぐに「それは第一エンジンと第二エンジンの切り離しのタイミングが違う(から軌道に入るまでの加速の仕方が違う)」などと慌てて説明していたのはご愛敬です。国の乗り物より民間のが乗り心地が良かった、と言ったら気持ちよく思わない人への配慮だったかと思います。

米宇宙船「クルードラゴン」、ISSとのドッキング成功

ただ地上(ヒューストン)からの質問で、だれが聞いたか失念しましたが「今、ミネアポリスで起きたことに対して人々の間に怒りと分断が起きている。何か若い人たちにメッセージを送ってくれないか。」といった内容の話は愚問でした。飛行士はここ数日のことをどれだけ知っているかわかりかねますし、宇宙と地球を結んだ貴重な時間をそんな回答に費やすのは無駄と思いました。彼らが答える必要がある質問とは思えませんしね。案の定「若い人には頑張って欲しい」と言ったような当たり障りのない無難な回答でした。

その他気になったのは発射のときの大統領の発言もそうでしたが、ISSでも会見でロシアの宇宙飛行士が隣にいるのに地上からはアメリカを礼賛するコメントを二人の乗員にかけ続けたことです。アメリカがまた偉大になったとか、威信を取り戻した、とか言っていますが、人類の貢献とか国際協力とかに触れることは出来なかったのでしょうか?今回乗員した二人の宇宙飛行士たちは空気を読んで、滞在を通じてこのISS運営に貢献できることを楽しみにしています、と言っていたのとは対照的でした。

そもそもスペースX社イーロン・マスクは南アフリカ出身の移民ですよ。政治家さん知ってるのかな。
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スペースX打ち上げ成功、いつ夜空で見えるか? [日常]

人並に午後2時すぎからスペースXの打ち上げ生中継をネットで見ていました。



素人目でみてもスムーズに感じました。特に感心したのは、第一段ロケットであるファルコン9が洋上のドローン台船に垂直に着陸・回収したこと。どのように戻ってきたかは映像にありませんでしたが、宇宙船であるクルー・ドラゴンを軌道まで運んだあと、ちゃんと自分も元の場所に戻るなんて技術の進歩を感じました。因みに名前の由来はスターウォーズに出てくる「ミレニアム・ファルコン」とエンジンの数が9基だからと紹介されていました。

過去の実験動画によるとこのように逆噴射して目的地に戻って来るらしい


無重力状態になったあと、二人の飛行士から内部の様子が生中継で紹介されました。コクピット前の画面(タッチパネル)で色々と情報を得たり、制御などの仕事をするようです。ジェミニ計画時代の飛行船をイメージしていたので、内部は思ったより広かったです。その後ご飯の時間、遠隔で健康診断を受けて就寝となりました。明日以降忙しいでしょうから、よく寝てくれることを祈ります(睡眠時間は8時間)。

宇宙飛行士がお休みに入った後、地上では次の飛行の紹介されていました。今回は有人でISSに行くことがメインですが、次回は科学実験も予定されているとのこと。その中で日本の野口さんもクルー・メンバーとして紹介されていました。

NASAのYoutubeによるLive映像よりキャプチャー
2nd_astronauts.jpg

今回のミッションが無事行われ、次のステップに安全に進むことを祈るばかりです。ISSへのドッキングは米国東海岸時間で5月31日10:29 a.m. の予定です。ここの時間なら9:29amとなります。

因みに以前ISSが飛んでいるのを観測出来たようにクルー・ドラゴンも夜空で見えるかなと思って調べてみました。

You can see SpaceX's 1st Crew Dragon with astronauts in the night sky tonight. Here's how.

Unfortunately, for much of the southern third of the United States, no sightings of Crew Dragon will be possible, either because the space vehicle will be in Earth’s shadow when passing overhead and therefore will not be illuminated by sunlight, or it will be too close to the horizon to be easily seen.

(残念ながらアメリカ合衆国・南部3分の1は、宇宙船が頭上を通過するときに地球の影にあるため太陽光に照らされない、もしくは簡単に見るには地平線に近すぎるためクルー・ドラゴンを見ること不可能でしょう。)

ルイジアナでは今夜難しいみたいですね。もう少し調べてみました。

Heavens-Above

右上で地図からここの緯度経度を確認し、クルー・ドラゴンを見れるか確認してみました。

crewdragon_orbit.jpg

6月4~7日が肉眼で見える等級ですが、観測できる高さに到達するのは6/5(8:48 pm、北東方向に40度の位置、0.7等級)、6/6で(8:49 pm、南西方向に57度の位置、0.3等級)と読めます。天気が良かったら夜空を眺めてみることにします。

P.S. 英語はわからん、という方のために東京でクルー・ドラゴンを観察できるか調べました。チャンスがあるとしたら6/4の午後7:48ごろ、北東82度の方向です。-0.1等級だから東京でも肉眼で十分見えるのではないでしょうか?実際は7:46 pmから北西方向から見え始めて7:48 pmに天頂近く、7:49 pmに南東方面に向かう明るい星が動いているのを見えるはずです。

crewdragon_orbit.tokyo.jpg

6/4の想定進路@東京
June4-tokyo.jpg

P.S2
各地域で観測日時、方角がわかるように、説明動画を作成しました。見づらければYoutubeで閲覧下さい。初めての動画作成、編集ですので、温かい目で見てもらえたら幸いです。

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コストコのトイレで見たソーシャルディスタンスの取り組み [日常]

ルイジアナ州でオンライン授業をするためには認定機関であるQuality Mattersのコースを取らないといけません。

Quality Matters

ここ2週間、私は一つ目のワークショップであるQM Rubricsというコースをオンラインで受講しましたが、今日期限前にどうにかすべてのモジュールを終わらせることが出来ました。提出した課題がまだすべて採点されていないので「修了」とは言えませんが、まぁ大丈夫でしょう。すぐに遠隔授業で使えるような技を習ったわけではないですが、遠隔で授業を行う際の注意点を学ぶにはいい機会でした。日本でもこういう標準化する機関があれば便利かな、と思いました。

さて久しぶりにコストコに行きました。これまた久しぶりにコストコのプライベート商品であるカークランドのトイペを見かけました。

toiletpaper.jpg

トイレに寄ったのですが、仕上げの細かさはともかくとして、ここでも他人との接触を防ぐ取り組みがなされていて感心しました。

男性用のトイレでも、仕切りの上にアクリル板を設置
toiletpaper3.jpg

手を洗う場所でもアクリル板を設置
toiletpaper2.jpg

また会計をする所も、一台一台がさらに距離を開けられていました。しばらくはこういう対策が必要でしょうね。
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新しい大統領令も国家安全法も過程は似たようなもの [日常]

今日はある国の政府により、2つの法的強制力がある案が通りました。

1つめ、まさかのツイッターへの八つ当たり。

Twitterにラベルを付けられたトランプ大統領、SNS標的の大統領令に署名

ツイッターが行ったことに対して良し悪しはあるかも知れませんが、法的根拠どうのより、一人の権力者がこんな簡単に私的なことで大統領令が出せるの?とびっくりしました。ちなみにフェースブックのCEOはツイッターの今回の対応を非難しています。

ザッカーバーグがツイッターを非難、「真実の裁定者になるな」

2つ目、一方で隣国では法律を都合のいいように変えられるようです。

中国全人代、香港国家安全法の制定方針を採択

これってコロナウイルスが流行る前に行われていたデモの延長にある大陸側の対応かと思いますが、普通に考えて強引さにびっくりしました。

外交的にはこの2国はお互い非難することが多いですが、その権力者がやる手法は全く同じじゃない?と感じた話でした。理屈でなく政治判断が必要があるときは理解しますが、今回の両件は違う気がします。
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スペースX社による初の有人飛行、延期 [日常]

今日の話題、1つ目。スペースX社による有人宇宙船発射は天候が理由により延期となりました。実は発射の45分ぐらい前からライブで様子を見ていたのですが、特に何も始まらないので少し席をはずしたら延期の発表が出てきました。発射までの時間が20分を切ったぐらいの時の出来事だったと思います。

スペースX有人飛行、悪天候で延期に

仕切り直しは今度の土曜日のようです。宇宙飛行士にとって一度入った船から宇宙に行かずにまた出てくるというのはどんな気持ちなんでしょうか。

ちなみに今回気付いたこと。その宇宙飛行士の来ている服がだいぶ違います。今まではもこもことした歩くにも大変そうな服でしたが、今回はだいぶスリムで動きやすそうに見えます。

SpaceX Dragon Launch and Entry Suits

spacesuit.jpg

今日はコロナウイルスによる死者がアメリカの公式記録だけでも10万人を突破しましたが、特に政府からそれに関するコメントはありませんでした。もしかしたら今日、アメリカから宇宙に人を送りだせす、ツイッターにも情報が確かでないと言われておへそを曲げてしまったのかも知れません。土曜日には天候にも恵まれて無事発射を遂げ、明るいニュースを聞きたいものですね。
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メモリアルデーの週末にセールは嘘 [日常]

一昨日AMDのCPUが買えない、ということを書きました。メモリアルデーの週末なのでセールをしているかと思いきや品切れだったり、あってもものすごい値上げをしたり(Ryzen 5 3600、$173→$200)と散々でした。インテルのCPUと比べて最近はAMDのRyzenが人気出ているので、需要によるものなのか、と理解しましたが、間違いでした。

週末で購入者が増えると読んだ、便乗値上げでした。

今朝ネットを開けてあらためて確認したら、Ryzen 3 3300Xはありませんが、Ryzen 5 3600の在庫は色々な所で普通にあるは、値段も$173に戻っていました。

Ryzen 5 3600の価格変化
CPU_price.jpg

Ryzen 5 3600の値段および在庫状況
CPU_price2.jpg

これを見る限り今週末だけ値段を上げていますし、連休開けたら少なくともAmazon、Newegg、Walmartで在庫あり、となりました。ちょっと酷くないですかね。商売ってこういうものだとは思いますが、消費者がウイルスで経済的に苦しんでいる状況でみな足並みを揃えるなんで。

私にとっては今週末焦って購入しなかったことだけが救いです。
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宇宙補給船「コウノトリ」無事ISSに到着、任務を終える [日常]

元々はあさってに控えているSpace Xによる初の有人宇宙飛行の記事を読んでいたのですが、それと同時に日本の補給船が無事ISSに届いた、という記事を目にしました。

Japanese cargo ship arrives at space station to make one last delivery

日本語で記事があるかな、と思って探すと当たり前ですがありました。

「こうのとり」国際宇宙ステーションに到着 後継機を開発へ
宇宙へ物資届ける「こうのとり」、最後の任務

この宇宙補給船計画では予定された9機すべてを失敗なくISSに物資を届けられたとのこと。今年後半に一連の船外活動によって設置される、ISSステーションの太陽光発電に不可欠な新しい電池も届けたようです。そもそも米ロと比べて補給できる能力が高い(2~3.5トンに対し、日本製は6トン)から出来ただそうです。素晴らしいですよね。

日本語の記事になかったのはHTVの略。H-II Transfer Vehicleだそうです。また現在使っているロケットはH-IIB rocketですがこれで任務は完了し、次回からはH-III boosterというものに取って代わり、補給船の名前もHTV-Xに変わるようです。でも安定して運用出来ているのに、なぜ次世代に変える必要があるのでしょうか?

技術的な側面から言うと、現在の補給線はISSから10mほど離れたところまで近づいて並走し、飛行士が操作するロボットアームで機体を掴まれてドッキングします。この方法はHTVで初めて導入され、後発の米補給船も採用するなど先駆的な取り組みだったようですが、次世代では、

The HTV-X spacecraft will be able to dock itself at the station, eliminating the need for astronauts to pluck the vehicle from space with a robotic arm.

(HTV-X宇宙船はISSにドッキングできるため、宇宙飛行士がロボットアームで宇宙船を捕まえる必要がなくなる。)

とのこと。また今回のロケットで試験されていましたが、新しい無線システムも採用するようです。恐らく開発費用などや安全・運用面でも改善があるはずですが、それは今のところネットでは見つけられませんでした。

久しぶりにワクワクしたニュースでした。

HTV9打ち上げ中継


HTV9ドッキング中継

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AMDのRyzen CPUが買えない [日常]

先日新たにパソコンの購入を検討している、と書きました。実は最近AMDのRyzenシリーズの新作であるRyzen 3 3100と3300Xが発売されたはずなのですが、ネットサイトで探しても適正価格で見つかりません。この適正価格、というのがキーです。

というのは当初AMDのサイトで3100は$99、3300Xは$119で販売される、と書いてありました。いつの間にかそれが消えているのですが、それより前にレビューを行ったサイトでは確かにそのように書いてあります。

例えば

AMD Ryzen 3 3300X and 3100 Review: Low-End Gaming Gets a High-End Boost
AMD Ryzen 3 3300X and Ryzen 3 3100 Review

人気につき入荷待ち、というのなら理解できるのですが、なぜかすでに勝手に値上がりしています。

例えば

IPC Store:3100が$134
DealsADay:3300Xが$199

これって在庫に対する便乗値上げだと思うのですが。

一方でまともな値段で出しているNeweggやB&Hはどちらもバックオーダーもしくは入荷待ちとなっています。また本来新しいCPUに人気が出て、メモリアルデーの週末のこともあり古いCPUであるRyzen 5 3600が下がるかな、と思って待っていたのですが、逆に品切れなのか人気なのかこちらも値上ってしまいました(先週は最安値で$173程度だったのに、今週は$200になっています。)

これでは予算外になって全く手が出ません。もうしばらく市場を観察することになりそうです。
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サルでの新型コロナウイルスに対する免疫獲得の話 [コロナウイルス]

以下のような記事を見かけました。

Studies in monkeys show that coronavirus immunity holds up in vaccine treatments.
(サルでの研究でコロナウイルス免疫がワクチン治療でも与えられることを示唆)

内容はというと、人間の身体でも新型コロナウイルスにかかった後、免疫を獲得するようなデータは出てきているが、その免疫がどれくらい強いかはわかっていないとのこと。そこでサル(アカゲザル)をSARS-CoV-2に感染させて肺炎を起こしつつも回復させた後、さらに35日後、もう一度同じサルにウイルスに感染する機会を与えたところ、鼻腔に低いレベルのウイルスが認められたもののほとんど無症状ですんだ、ということでした。

そこでの記事でも書いてあるのですが、アカゲザルは感染しても症状が穏やかですし、そもそもACE2受容体がヒトのと違うので、感染する度合いが低いのです。従ってヒトが同様に免疫を獲得出来たとしても、同様に2度目の感染を防げるかどうかは残念ながらわからないかな、と思いました。

2つ目の実験では、試作品のワクチンをサルに投与して免疫を獲得させた後、ウイルスに感染する機会を与えたところ8匹にはまったくウイルスが存在せず、残りの17匹のサルも鼻腔や肺にウイルスを検出したものの低いレベルであったとのことです。血液を調べるとウイルス感染を防ぐ中和抗体や、感染した細胞を殺すいくつかの種類のT細胞が見られたとか。これは期待が出来るかな、と思います。

ただ実験で用いたワクチンは研究目的のみのため、この結果を基にジョンソン&ジョンソンとヒト用のワクチン開発に着手すると結んでいます。先行する所もあるようですが、一歩一歩着実に結果を重ねていってくれたら、と感じました。
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発表された統計はやっぱり少なく見積もった数字 [コロナウイルス]

数字というのは正確でなければ全く意味をなさないことを確認させられました。

新型コロナウイルスに関しルイジアナの公衆衛生局から統計が発表されたのですが、新規感染者がここ数週間の平均でみると倍以上、4月9日以降で最大の1,188人という報告でした。

COVID-19: State update - 36,504 coronavirus cases, 2,506 deaths

急にどうしたんだろう?と思って記事をよく読むと、こんな文章が。

"Today, the Department reports 1,188 new cases. Of those, 682 (62%) are from 23 labs that are reporting cases electronically to LDH for the first time, with cases stretching as far back as March 25. These labs previously have not reported and are now reporting all their historical lab results electronically."

(本日、当局は1,188の新しい症例を報告している。このうち682(62%)は、ルイジアナ公衆衛生局に初めて症例を電子的に報告した23のラボからの患者で、症例は3月25日まで遡るものである。これらのラボは症例数を以前に報告しておらず、すべての過去の結果を電子的に今通達してきたものある。)

This means 506 of the 1,188 newly reported cases come from the rest of the regular reporting across the state. While all 1,188 cases are added to LDH's dashboard today, historical cases are reallocated back to their respective dates and shared in the "date of onset of symptoms" visualization on the dashboard.

(これは、新たに報告された1,188件のケースのうち506件が、州全体の定期的なレポート以外からの数字であることを意味する。現在、1,188件がすべてLDHのダッシュボードに追加されているが、過去のケースはそれぞれの日付に改めて割り当てられ、ダッシュボードの「症状の発症日」に共有される。)

つまり今までの数字がすべてでないですよ、と堂々と認めたことになります。3/25から5/20の間でデータを拾えなかった所が少なくとも23か所あり、682件ありました、ということです。この数字を日数で均等に割った場合1日あたりの漏れは12件超。ルイジアナ全体からすれば大した数でないですが、これが人口が少ない群だったらかなりの数です。また申告が来ていない所の存在は記述されていないので、まだまだテストはしているものの、州の統計に入っていないところはあるのかも知れません。

これが大きいか小さいかというところでは議論が分かれる所ですが、発表されてきた数字が少ないことはあっても多いことはなさそうです。
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