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佐藤琢磨インディ500での優勝に関するツイートに対して私感 [日常]

昨日Linuxについて試行錯誤している間に、インディ500があったことをすっかり忘れていました。携帯に入ったニュースで「佐藤琢磨、Indy500優勝」って出てきてびっくりし、慌ててネットを開いて優勝シーンや、最後に先頭車を抜き去ったシーンを見ました。インディアナポリスから2時間のルイビルに居た2013年、インディ500を見に行ったとき(インディアナポリスでインディ500を観戦(動画つき))を思い出しました。前年最後に優勝を狙って惜しくもスピンしたのでもしやに期待しましたが、彼のマシンの状態がそれほど良くなくあまり上位に来ることなく終わった年でしたが、それでも大観衆とマシンの爆音、そしてそれによる頭痛(耳栓もしくはヘッドフォン必須)に圧倒されたことをよく覚えています。そんなこともあって今回の優勝に非常に感動してしまいました。

ただ問題はその後、デンバーのとある記者のツイートが物議を醸したようです。私見を言えばこのような感情が心の奥底にある人は少なからずいるかと思いますが、記者として地方紙とは言え名前が知れている人がツイッターに投稿してしまったのは不幸でした。ツイッターがどれだけ公なのかわかりませんが、会社として規範がありそれに接触しこのような判断になったと推測します。プロとして処分されたわけで、多少個人的には厳しいかなと思いますが、現在のネット、そしてアメリカ社会をよく反映してるなと感じました。

当然という人と、謹慎でいいのでは?という意見がコメント欄で見れる。例えば以下のサイト。

Denver Post columnist fired after ‘disrespectful’ tweet about Japanese driver’s Indianapolis 500 victory(ワシントンポスト)

調べてみるとやっぱり記者は白人でした。ここからは色眼鏡的な考察になりますが、ニューズウィーク紙の記事を引用します。

佐藤琢磨選手のインディ500優勝は大変な快挙

(インディ500など)こうしたモータースポーツが好きなのは、アメリカの「白人貧困層=草の根保守=トランプ支持層」だけという側面もあります。

(インディよりもう少し市販車に近い車両を使った「NASCAR」というカテゴリのレースも人気があり)この NASCAR はある種「保守的な白人層を象徴する」と言われ、反対に、東西の沿岸に住むリベラルには全く無関係なカルチャーと言っても良いわけです。プリウスに乗っている人には完全に「別の国の話」です。

自分の在米経験から照らし合わせてみてもこの考察は的を得ていると思います。これから私がこの騒動に対して何を言わんか察していただけると話が早いです(笑)。

彼の発言そのものを確認してみました。自分の英語の感覚で言うと日本語サイトで見かけた「個人的な関係はないが」、という和訳にちょっと違和感を覚えました。

Sportswriter Tweets That Japanese Indy 500 Winner Makes Him ‘Uncomfortable’(NBC News)

最初のツイートを読む限り彼は感情的になってツイートしたとは思えず、むしろかなり配慮して書いたと感じました。「Nothing specifically personal, but I am very uncomfortable...」のくだりです。自分なら「佐藤琢磨に悪気はないが、メモリアルデーの週末に日本人がインディで勝ったことに対して余りいい気がしない」ぐらいに訳すかな。ともあれ本音をもらしちゃった。それに対しリベラル(本当の、それとも自称も含む)な方々が批判し、ふと我に返った本人が体裁を整えるために謝罪したけども現在の表面的な(偽善的とも言う)アメリカ社会の規律により制裁を受けた、というのが今回の真相なんじゃないでしょうか。一方で昨年新しい大統領を担ぎ出したサイレントマジョリティの人々は今回も沈黙を保った。つまり全く大騒ぎするような話ではなく、アメリカに住んでいれば自分の回りでも程度の差はあれ頻繁に起きていることで驚くに値しないな、というのが率直な感想です。

ちなみに米紙では佐藤琢磨さんは沈黙を保っている、と書かれていますが日本語だと2種類の記事が。

佐藤選手、米紙記者の解雇「残念」=自身の優勝に差別的投稿
インディ500優勝の佐藤琢磨 差別的投稿に「とても残念なこと」

個人的には彼が言わんとしたことは前者な気がします。優勝を記念してニューヨーク市内の各地を訪れた際に報道陣に対応した、とだけ書かれているので日本語で対応したか、英語で対応したかわかりかねますが。

P.S. 佐藤琢磨さんと言えば、以前インタビューで見事なBritish Accentの英語を話されていましたが、これだけアメリカが長いとアメリカ英語になったんでしょうか?今回の英語のインタビュー内容だけは以下のサイトで確認出来ます。

Motor racing: Shy Sato braces for spotlight after Indy 500 win
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