SSブログ

遠隔授業になって起きたこと、分かったこと [コロナウイルス]

他の大学と比較し圧倒的に短い準備期間(2日)でリモート授業に移行したうちの大学、それから2週間が経ちました。広報的には「スムーズ」な移行と宣伝していますが、そんな訳ありません(苦笑)。

結局のところ上から具体的な指示はなく現場に丸投し、お金は出さすに創意工夫を強いただけでしたが、確かにやってみて初めてわかったこともあるので、私が経験したことを書き留めておきます。今後遠隔授業や作業に移行する方々の参考になれば幸いです。

1.遠隔授業を行う場所の確保
私は家ではなくアパートに住んでいるので、余分な部屋はないです。リビングはありますが、そこはWifiが一番入りづらい場所で不向きです。従ってライブ配信を安定させるために、私はLANケーブルでPCを直接ルータに繋げる場所で毎回授業しています。ただその部屋はお世辞にもキレイでないので、カメラを天井方向に向け、私は立って話をしています。ちなみに個人え契約しているケーブルインターネットの速度は下り100 Mbps、上り10 Mbpsですが、近隣も使っていると速度が落ちることがよくあります。

2.遠隔作業のためのPC環境、光熱費
Zoomを使ってライブ授業をしていますが、私の古いラップトップPC(第3世代モバイル向けi7)では背景を変えることが出来ませんでした。またラップトップPC付属のカメラやマイクによる映像や音声がよくないことが事前に判明し、仕方なく新たに専用のウェブカメラを取り寄せて使用することになりました。また家で作業する分、今のところ明らかに電気代が高めに推移しています。もちろん大学側から補助はありません。

3.  Zoomも万能ではない
大学が購入したライセンスのZoomを使用しているので300名まで同時接続可能のはずですが、これは理想で実際はそうでもない感じです。この時期トラフィックが急に増えた、もしくは私のPCが遅いせいもあるのかも知れませんが、30人前後の接続で使用中画面が固まったり、annotationなどZoom上の機能を使おうにも反応が遅くなったりすることがありました。従って映像を見せるのは私だけにし、学生側は映像を切るようにすることで今のところ安定しています。ただチャットは問題なく機能しているようです。

4. 生徒は必ずしも家にPCがない、ネット環境がない
これはルイジアナだけかも知れませんが、家では携帯でしかネットをしていない生徒が少なからずいるようです。これは2日だけの準備期間では調べようがなく、どうしようもありません。大学側の言い訳としては一部のコンピュータ・ラボを週7日、24時間開けてるから対応可能と言いますが、そこにはウェブカメラやマイクはないそうです。これではオンライン授業参加やウェブカメラで監視しながらテストを行うことも出来ません。

5. Moodleやメールも遅延が生じる
私の大学ではオープンソース・ラーニング・システムとしてMoodleを使用し、メールは最近Outlookに移行しましたが、急にトラフィックが上がったためか遅延が起きることが少なからずあります。特にMoodleは更新しても反映されるのに時間がかかることが度々です。今週慌てて大学はMoodleのメンテナンスを行ったようですが、昨日現在でいまだ以前より反応が遅い状況が続いています。

6. 公平なテスト方法がない
今のところ遠隔で有料の監視サービス(しかし各生徒にウェブカメラが必要)を利用しない限り、教室で行うようなテスト環境を作ることが出来ません。テスト中、生徒はノート見放題、友人と音声やチャットなどで連絡も仕放題で、無法地帯となっています。テイクホームにすればいい、と上はいいますが、うちの大学が論文雑誌の購読料をケチっているため、回答作成やリサーチに使う文献を無料ですぐに拾うことが出来ない状況です。こんな環境で生徒にテイクホーム試験を実施出来ません。

以上、思いついたことを記してみました。実は運用方法などでまだまだ言いたいことはあるのですが、次回にしたいと思います。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。