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イギリスで高齢者にワクチン接種が始まった [コロナウイルス]

ファイザー社のワクチン承認に対し、NIHのファウチさんが当初「英国は(アメリカのようによく審査せず)ワクチン承認を急いだ」と発言し多少の物議を醸したことが数日前にありました。

Fauci says the U.K. "rushed" approval of coronavirus vaccine

もっともその後「自分が伝えたかったことが伝わらなかった」として謝っているので、いいことにしましょう。恐らく英国の当局を批判したのではなく、なぜ「アメリカが一番じゃないのか?」という批判に対して(アメリカは)FDAのやり方がある、と暗に言いたかっただけだと思います。

Fauci apologizes for suggesting U.K. rushed vaccine

さてイギリスでその承認されたワクチンの接種が始まったようです。

Covid-19 Vaccine Passports Could Help Life Return to Normal, but Experts Urge Caution

私が考えた通り、ワクチンを接種したからと言ってマスク着用やソーシャルディスタンス維持をしなくていいのか、ということが問題になっているようです。

As the West’s first authorized Covid-19 shots were administered in the U.K., an old ethical question in public health is gaining new relevance: Is there a case for issuing proof of immunity to people who have been inoculated?

(欧米で初めて認可されたCOVID-19ワクチンが英国で投与されたので、公衆衛生における古い倫理的な疑問が新たに生じている。予防接種を受けた人々に免疫の証明を発行するケースはあるのだろうか?)

それに対して科学者は慎重な姿勢を崩していないようです。

Scientists and public-health experts caution, though, that it is too soon to know whether the vaccines being raced into production will confer true and lasting immunity to infection. Nor is it clear if they will be as effective at preventing transmission as they were at reducing the severity of illness in trials.

(しかし科学者や公衆衛生の専門家たちは、製造が急がれたワクチンが感染症に対する真の免疫力を持続させるのかどうかを知るにはまだ早すぎると警告している。また、試験での重症度を下げる効果と同様に、感染を防ぐ効果があるかどうかも明らかではない。)

これに対する英国政府の担当者は以下のように答えています。

But he said the U.K. government has no plans to formally issue immunity passports to vaccinated individuals, or to make getting the shot mandatory.

(しかし英国政府は正式にワクチン接種者に免疫パスポートを発行したり、予防接種を義務化したりする予定はないと述べた。)

つまりワクチンを打っても今まで通り行動してください、ということですね。

ちなみにイギリスでの接種優先順位(リスクによる順位)は以下のようです。

WSJより抜粋。英国政府によるガイドラインです。
priority_vaccine.jpg

保護施設に入っている方や80歳以上の方、ソーシャルワーカーが最上位に来ています。医療従事者が入っていませんが、最上位なんでしょうね。基本、アメリカと一緒かなとは思います。何ごともなくワクチンの効用が広がっていくことを望んでいます。
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