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大学の恩師の死 [日常]

今朝メールを開けると(日本での)大学の同期からメールが入っていました。彼は私も在籍した研究室に今も教員として残っているのですが、私が日本で大学、大学院(修士)と研究で直接指導を受けた先生が亡くなられた、という内容でした。結構な高齢なのはわかったいましたが、少なくとも昨年はクリスマスのメッセージを頂いていたのでまだ大丈夫かな、と勝手に思っていました。調べると1週間ぐらい前にいくつかの日本の新聞で「お悔やみ」が掲載されていました。

私が指導を受けたときは歳を重ねたせいか温厚な性格の先生でしたが、時折見せる鋭さにはびっくりした記憶があります。若い時はもっと「切れてた(賢い、という意味です」という話を聞いたことがあります。私立だったこともあり同じ研究室の中に複数の指導教員がいましたが、どの分野にも精通していました。サイエンスの知識もさることながら、英語のレベルの高さに当時尊敬の念すら覚えていました。昔の世代の人なのに、読み書きならず会話もばっちりで、海外からゲストが来たときは本当にスムーズにコミュニケーションをとっていたことを思い出します。その御蔭でその研究室は当時から国際色が豊かでした。先生は留学先のイタリアで奥様(日本人、念のため)と出会ったためか、毎年休みをとって夫婦でイタリアに出かけるロマンチストでもありました。その恩恵としてラボの学生のときは3年連続して先生の家に招待され、奥様のイタリア料理をご馳走になることが出来ました。

実際自分が大学の教員になって分野は違えどまた話をしてみたいことがたくさんあっただけに、それが実現出来ず非常に残念です。先生は「帰天」したことになりますが、心から冥福をお祈りしたいと思います。本当に仲が良かっただけに天国でもう奥様に会えているといいのですけどね。
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