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日韓関係について悪意に満ちた英語記事に呆れた [日常]

今日はちょっと残念な話。あくまでも事例数が1ですが、アメリカで最高学歴を取り、ワシントンDCにある結構な大学で「教授」を名乗っているのですから、もう少し多角的面から学術的に真実を探求する試みは出来ないのかな、と私は感じました。分野は全く違うとは言え同じ研究者(私の場合端くれ)として、彼らの研究態度に疑問を感じえません。扱う内容とか出身や信条がどうのこうのではなく、研究者が常に持ち合わせていないといけない「中立さ」や「バランス感覚」が完全に崩壊しています。同業者として研究費を継続的に獲得する難しさは十分に承知しています。研究費なし=職を失う、という怖さは同情するに値しますが、それでもPhDという肩書を持っている以上、学問に対して純粋であるべきでその「聖域」はどんなことがあっても守るべき、と私は信じています。

くどくなりましたが、以下が今日たまたま見かけた記事です。アメリカにいても隣国との先行きがどうなるのかな、と心配というか関心があるのですが、日本語のニュースだけ読むと偏るので英語でちょっと探してみると以下の記事に行きつきました。

Japan and South Korea Can’t Get Along

下手に色々なところに潜むネチズンを刺激したくないですし、それが目的ではないので今回はあえて日本語訳入れません。訳して欲しい、という希望があれば時間が許すときにしてもいいですが、最近のGoogle翻訳は優秀ですのでまずはそちらを試すことをお勧めします。ただここまで悪意に満ちた記事を米大学教授が堂々と寄稿、さらにこのような専門誌が受け入れたことに驚きを感じました。この雑誌「Foreign Affairs」というものなんですが、アメリカでは私が知る限りかなり昔からあるもので、それなりに信頼があり情報源になりうるものと思っていました。 以下のサイトがどれぐらい信用があるかわかりかねますが、そこの評価では限りなく「中立」となっていました。

Media Bias/Fact Check

困ったものです。唯一良心を感じとれる点は、Foreign Affairsの記事で著者とその所属が明確であること。彼らの大学のHPに行けばどこから研究費をもらい利益を引導しようとしているか一目瞭然です。よく見るとその記事の写真のクレジットもロイターで隣国の方の名前が記されていますから、昨日ちょっと話題になったロイターのガセと思われる記事(アメリカが仲介どうのこうの)もこの方が関与されていたのかなぁと勘繰りたくなります。あくまでも真実はわかりませんけどね。(8/1注:彼は写真家でした)

日本語での記事はすでに削除された、と言われているロイターの元記事(英語)
U.S. urges Japan, South Korea to look at 'standstill agreement' for trade feud

英語で記事を読む人たちがこれらの話をうのみにしない事を祈るばかりです。

もしもですが、Foreign Affairsに寄稿した記事の執筆者が一寸の疑いもなく良心と科学的見地から事実に基づいて書いていると言いきれるとしたら、Ivy Leagueを出ていなくても私のが賢いと思えるのでそれはそれで自信になります(笑)。さて自分の仕事に戻ることにします。
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