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マスクをしない自由の根拠って何? [コロナウイルス]

まずは不思議な案内の話。大学から夏学期後の卒業式はin-person(会場を設けて人を集めてやること)でやる、という通達が来ました。恐らく卒業する学生、参列者が少ないことから社会的距離を保てる、という判断だからとは思いますが、間が抜けています。人が動けば感染の確率が上がるわけですし、キャンパスがまだ開いてなく対面授業が出来ないのに卒業式はやる、というのは理屈の整合性に欠けます。そもそも夏学期の後に卒業式をやる大学はないのに、です。

ただ幸いなことに夏の参列は強制でないので、希望しなければ出る必要がありません。ただの教員が秋も春も参列を義務付けること自体、疑問を感じていますし、ましてや全米6位のホットスポット、新型コロナウイルス絶賛拡大中の状況で出るわけありません。学生や関係者の感染者数を全く公表していない大学に、この点で信頼関係は0です。

ちなみにここラフィエットでは市民の間でマスク着用を義務付ける動きが出ていました。

Bishop: Urgent need to wear masks
(司教:緊急にマスクを着用する必要がある)

州の指示ではミサの間はする必要がないとしていましたが、この司教さんはしましょう、と言っていました。

Two council members call for parish-wide mask ordinance
(評議会メンバーの2人がパリッシュ全体のマスク条例を要求)

パリッシュは他の州でいうカウンティ(郡)で、そのメンバーが市レベルで公共の場でのマスク着用を義務付けようとしたのですが、市長は以下のように答えました。

"With freedom comes risk," Guillory said. "I care greatly about freedom".

(「自由にはリスクが伴う」とギロリー市長は言った。 「私は自由を大いに大切にする」)

ここでも議論のすり替えが行われていました。する、しないの自由を議論するのなら、信号を赤でも進む自由が認められてもいいことになります。最悪、人を殺す行為にしてもこれでは自分の意思により「殺す自由がある」ということになります。でもこれらは認められないのは明白です。

それでもこの市長あらためて今日、マスク着用義務はしない、と宣言しました。

Lafayette Mayor-President not mandating mask despite recommendation of health experts
(ラファイエット市長、保健専門家の推薦にもかかわらずマスク着用義務とせず)

ちなみにニューオリンズでもバトンルージュでも義務とされたのにです。口あんぐり。

7/9/2020現在、ラフェイエット郡の毎日の新規感染者のグラフ(オレンジは7日平均線)
LFT-July9.jpg
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