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盗作についての話 [日常]

今日全てのクラスの採点を終え、大学側に提出しました。これで今学期教えることに関する業務は全て終了です。しばらく授業をしなくていいかと思うと、ホッとします。ただし今後1週間は会議がまた入りますけども。

それで早速午後1番に会議に出たのですが、大学院生の試験や卒業論文での盗作の話でした。日本でも大学教員の盗作がニュースになりましたが、非常にありふれたことです。他人の主張に対して引用を忘れた、もしくは意識的に引用せずにあたかも自分が考えたように書いた、というのも重罪ですが、学生の場合は結構違います。今日話題になったのはインターネット上でのペーパー売買のこと。誰かのをパクるのではなく、お金を使えばペーパーなんていくらでも手に入るそうです。しかも書く方も昔は人間がやっていてそこに作業の手間の余地が入りましたが、今は適当にキーワードを入れるとAIでネット上の論文やペーパーを検索し、盗作検索をするソフトに引っかからないように(おそらくグレーだけど黒にはならない範囲)適度に言い換え、コンピュータソフトが書きだすそうです。生徒はそれをただ買うだけ。ゴーストライターのように人の手間(正確にはソフトのアルゴリズムを考え、プログラムを書く必要はありますが)もかからない世の中になったそうです。技術革新が後追いの捜査では追いつかない典型的な例と感じました。

ちなみに今回やり玉にあがったのは留学生でした。人種は言いませんでしたが、その先生曰くグループ単位で同じ国の出身、と言っていました。言葉の壁からそして両親からの強い期待によるプレッシャー、とか言っていましたが、個人的にはあまり関係ないですね。私のクラスの場合アメリカ人しか在籍していませんが、盗作を見かけるのは珍しいことではありません。ただのモラルの問題です。それとやっぱりと思ったのですが、問題を追うと1回だけではないようです。その大学院生は修士論文でやったのが発覚したそうですが、大学院在学中のレポートだけでなく遡るとアメリカ留学し始めてまもなく学部時代からそれが始まったそうです。彼だか彼女だかわかりませんが、修士課程はもちろん強制退学、学部の学位剥奪も審査中だとか。

そういえば日本でもそんなことありましたね。結局この件に関して、人種、場所は関係ないことになります。
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