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IACUCメンバー入り [日常]

少なくともアメリカの場合、動物や魚などを用いて実験するときは各大学や研究所に置かれるIACUC(Institutional Animal Care and Use Committee)という委員会に手順書を提出し、承認される必要があります。今まで私がねずみを用いてやってきた実験も、もちろんその度に手順書を作成して提出し承認を経て行ってきました。論文のやり取りと同じで、通常は何回か書き直しを求められては訂正をして承認を待つ、といった作業が発生するので、たまには書類の往復中「何でわかってもらえないんだろう」と審査する側に疑問を持つこともありました。

ところが今学期から大学側から委任され、審査する立場であるIACUCのメンバーになることになりました。今度は審査される側から審査する側に立つわけです。通常大学でこのような職につくのはTenuredと言われる准教授以上の人がなるものだと思っていたのですが、うちの大学で研究しているメインの動物は猿であり、一方でげっ歯類の動物で実験をしてきた人が少ないので白羽の矢が立ったようです。

秋学期に入りその委員会が開かれ、新人の私はまず色々とトレーニングを受けることになりました。審査者としてのトレーニングとして色々な動物に関する法律の話とか組織の話、そしてねずみ以外の生物、例えば猿とかカエル、魚に関する知識も勉強する必要があるようです。今日はこの大学のIACUCの組織、運営方法をミーティングで講義を受けましたが、今後はオンラインで講義を受けクイズをパスして認定を受けないといけないようで、その量を知って気が遠くなりました。

自分の専門外の英語って難しいんですよね。特に法律の単語は日本語にしてもはっきりせず、さらに調べることも少なくないです。大変な役を任命されてしまった気がします。3年の我慢です。
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