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ルイジアナ州はなぜか普通のインフルエンザもコロナウイルスも感染率が高い [コロナウイルス]

ルイジアナは5/15より外出禁止令が緩和されたものの、実質は待ちきれずその命令が延長された5/1あたりから人が動いている、という話を以前書きました。

やっぱり自分勝手で我慢ができない人たち

それに伴ってここラフィエット郡でも感染者の数がまた増加傾向を示し始めています。

lafayetteLA-May20-2.jpg

他の郡の詳しい統計はわかりませんが、バトンルージュ辺りも増えているようです。結局知ってか知らずかウイルスを持っているホストが普通に街中にいて、人の往来が増えれば単純に感染する確率が増える、ということなんでしょう。

ちなみに普通のインフルエンザの状況(5/9の週、最新)を調べてみました。

Weekly U.S. Influenza Surveillance Report

何故かルイジアナでは地味に流行中(黄色)
FluWeeklyReport.jpg

そのCDCのサイトを閲覧すると分かるのですが、過去を遡ってみてもルイジアナってインフルエンザの流行度が他の州より高く見えます。公衆衛生の面で問題があるのか、マルディグラがよくないのか、生活様式で他の州のアメリカ人と違いがあるのか。漠然と眺めてみると、不思議です。
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外出禁止令に伴う二酸化炭素排出量の減少 [コロナウイルス]

以前、外出禁止令によって空が澄み、星がよく見える気がする、と記しました。確かに経済活動縮小により二酸化炭素排出量は劇的に減少しているようです。

Covid-19 lockdowns drop global carbon emissions to lowest level in 15 years

Nature Climate Changeという学会誌に5/19付けで論文が掲載されています。Nature系列ですが、オープンアクセスで無料で閲覧できました。

Temporary reduction in daily global CO2 emissions during the COVID-19 forced confinement

全米50州および中国30省を含む69か国(世界の人口85%と全二酸化炭素排出の97%に相当)に焦点をあててデータを集めたとのこと。2019年と比較した場合、1月から4月頭の間で毎日の排出量が17%減り、年末までには年で4.4%から8%の減少が見込めるとのこと。レベル的には2006年程度になるとか。論文の図3を見ると確かに減っています。

Fig. 3、化石燃料による毎日の二酸化炭素排出量変化(月)
CO2emmission.jpg

どのセクターが最も貢献しているかも掲載されていました。当たり前ですが住居からの排出はあまり変わらず、車の交通とか飛行機からの排出が下がっているのがわかるかと思います。

Fig 4、セクターごとの化石燃料による毎日の二酸化炭素排出量変化
CO2emmission-section.jpg

確かに環境が変わったのがデータで示されていますが、それでも重い文章が目に留まりました。

According to United Nations Environment projections, to keep global temperatures from rising more than 1.5 degrees Celsius, we need to reduce emissions by 7.6% every single year between now and 2030.

(国連の環境予測によると、地球の気温が摂氏1.5度上昇しないようにするには、現在から2030年までの間に毎年7.6%ずつ排出量を削減する必要がある。)

現在の技術だとこのぐらい経済活動を止めてやっとこの目標が1年だけ達成できるか出来ないレベルだそうです。本当に人間は地球を守るために技術革新を出来るのかと不安になりました。
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オンライン授業を教えるための資格 [コロナウイルス]

新型コロナウイルス流行のため大学の授業がネット上になって久しいですが、少なくともうちの大学の場合、「オンライン」と「リモート」授業が同義でないことを以前書きました。違いは何かというとオンラインで授業をするための「認定」を受けているかいないか、です。

春学期は緊急で学校閉鎖という事態が起きたため、この認定を持っていない私でも「リモート(遠隔)」で授業をすることを許可されましたが、あくまでも暫定的な処置のようです。「認定」されていることを必要としているのがうちの大学だけなのか、州の基準なのかはわかりません。ただ持っていて損はなさそうなので、春学期と夏学期の間に行われるワークショップに私も参加することにしました。

大学から案内された認定機関は「Quality Matters」というもので、最初にとる講座はその中の「QM Rubrics」とのこと。学部を通じて申し込むと、コーディネータからシラバスからスケジュール、課題などの文書が送られてきました。2週間自分のペースで学習という割には結構なボリュームに見えます。夏学期までの貴重な休み時間の大部分がこれに使われてしまうように感じました。

早速今日1日目の課題を終えましたが、オンラインで教える講師ってこんなにも面倒なことを1科目ずつやっているの、というのが正直な感想です。QM Rubricsの中でもHigher Edという大学向けの講座を取っていますが、生徒が机(実際にはパソコン)の前に座って勉強する習慣をつけるよう、あらゆる手段を講じています。義務教育でない大学に進学した学生に対してここまでお膳立てして「勉強しようね」とするのに違和感を感じますが、対面式でないオンラインという状況を考えた場合、必要なのかもと考えました。

ともあれ1日目から学ぶことたくさんでした。
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初めての自作PCをRyzen 5で組もうかな [備忘録]

自宅にあるパソコンが8年落ちと5年落ちなのと、テレワークが少なくとも7月後半までは続くので新しくパソコンを買うことを検討しています。家で使うだけなのでデスクトップを検討しており、今回は値段の割りに性能がいいと言われるAMD製のRyzenに興味を持っています。さらにYoutubeで何本か動画を拝見しましたが簡単そうなので、自作してみようと思っています。

ただパーツですが、日本だと秋葉原に行ってショップに行けば教えてもらえそうなものですが、アメリカにはそんな所ありません。仕方ないのでウェブを徘徊し、以下のサイトに辿りつきました。

PC Part Picker

このサイトの優秀なところはすでに組んだ例(Build GuidesやCompleted Builds)を紹介してるだけでなく、自分でパーツを選択し(Completed Builds)互換性も検討してくれます。値段も複数のサイトから引っ張ってきて一番安いのを表示してくれるので、非常に助かります。

自作は初めてなので学んだことを残しておくと、基本必要なのは以下の6つのパーツでした。

1. CPUとCPUクーラー
2. マザーボード
3. メモリー
4. ストレージ(ハード・ディスクかSSD)
5. 電源
6. パソコン・ケース

またインテルとAMDのCPUで学んだことは、

ーインテルCPUの場合、内蔵グラフィックスがついているがCPUクーラーがついてないので別途構成に入れる必要あり
ーAMDCPUの場合、CPUクーラーはついているが番号の後ろにG(例:Ryden 5 3400G)があるもの以外、グラフィックカード(=ビデオカード)を構成に入れる必要あり
ーグラフィックカードは2社あり、GeForceとRadeon Rxがあるが、前者のが必要な電力が少なくて済むらしい
ー将来の増設のために電源は必要な電力よりも1.5倍から2倍程度確保しておくといいらしい
ーマザーボードを観ればHDMIやLanケーブルの口、Wifiを受信できるかどうかがわかるらしい

ということで最近安くなったと言われるRyzen 5の構成を練習で組んでみました。

Ryzen 5 3600-PC.jpg

家のPCのCPUは4コアなので、あえて6コア12スレッドの3600で構成、どれほどゲームするかわからないので安めのグラフィックカード、メモリはそれほど高くないので16GB積んでみました。電源は予想される電力が224Wなので約倍の450Wの物を選び、残りは互換性で問題のない商品で一番安いのを選んで入れました。これで価格が607ドル。OSやPCモニターは入っていませんが、家に予備がすべてあるのでうち的には万全。性能に対して十分に安いと思えるので注文すら入れてしまおうと思ったら、以下のサイトを見つけてしまいました。

CYBERPOWERPC Gamer Master GMA2888W w/ AMD Ryzen 5 3600 3.6GHz, AMD Radeon RX 580 4GB, 8GB Memory, 480GB SSD, WiFi and Windows 10 Home 64 bit Gaming PC

メモリー以外はほぼ同じ構成でさらにOSやキーボード、マウス、Wifi付き。すでに組みあがっていてこの値段には驚きました。ウォールマートどこで利益をとっているんでしょう?

組み合える楽しみか、それとも箱を出してすぐ使う楽しみか、悩みます。
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ギネス認定の世界最高齢ゲーマー・ユーチューバー [日常]

先日以下のような記事を見かけました。

90歳のゲームYouTuber、ギネス認定を報告 『バイオハザード』動画など話題に

90歳の森さんという方がYoutubeチャンネルを持ち、そこでゲームをプレーしている姿を配信している最高齢の方としてギネスに登録されたとのことです。ゲームといえばファミコンで終わってしまい、それ以降は全くご無沙汰していますが、外出禁止令中の娯楽として久しぶりにしようかなと検討しているところでした。

ゲーマーグランマ(Gamer Grandma)というお名前で配信しているというので、行ってみました。知っているゲームのタイトルがほとんどなかったのですが、聞いたことがある「バイオハザード」を見てみました。



プレステーション4を使ってゲームをしながら実況していました。ファミコン世代の自分にとって最近のコントローラーのボタンは多すぎるのです、この方なんなく使いこなしています。すごいですし、コメントを読む限り十分にうまいようです。動画も一緒に追ってみていたのですが、感想が二つほど。1つ目、最近のゲームはリアルでよくできているなぁ、ということ。この方がおっしゃる通り絵が本当にきれいです。2つ目、夜中に見ていたのですが、ビビりな私は見ていて怖くなってしまいました。絵がリアルなのはいいですが、ホラーとか苦手なのを忘れていました。

このようなゲームを冷静にプレーしているおばあちゃんに尊敬の念を覚えました。私には出来そうもないので、もっと明るいものを探してやってみようかなと思っています。
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バーチャル卒業式@とある州立大学 [コロナウイルス]

今日は大学の卒業式でした。以前にも書いた通りアメリカで卒業式というと親族一同が集める大イベントです。理由としては大学を入るのは比較的簡単ですが、卒業するまでの道のりが険しく、また経済的にも大変ということで辞めてしまう例が多いからです。

The Cost of Being a College Dropout

70% of Americans will study at a four-year college, but less than two-thirds will graduate with a degree, and 30% of first-year students drop out after their first year of school.

(アメリカ人の70%は4年制大学で勉強するが、学位を取得して卒業するのは3分の2未満、1年生の30%は2年目に中退する。)

実際の卒業率は2019年のデータで全米だと約32%、ルイジアナはさらに低く約24%です。

Louisiana Education Data

大学学位保持者の割合
La-collegedegree.jpg

日本の場合を調べると、大学進学率が50%強、中退率が数%で大卒の割合は50%ぐらいと推定出来ました。

最新(2019年)の大学進学率は54.67%!男女・学科・都道府県別まとめ
学生の中途退学や休学等の状況について(2014年の資料)

以上これらの数字からアメリカでは大学卒業者が少なく、卒業できた暁には家族総出のお祝いになる構図を理解してもらえるかと思います。

ただ今年は新型コロナウイルス蔓延のため、卒業式はネット上で行われることになりました。最初どうなんだろう、と思ったのですが、見てみると卒業式も今後一切この方式でいいのでは、と思いました。生徒の場合、「Walk」出来ない、つまりステージに上がって卒業証書(もしくは目録)をもらえない、ということはありますが、それ以外はこちらの方が個人個人にスポットライトがあたり、見やすく、しかもきれいな映像としてどこからもアクセスが可能な点で優れていると思えるのです。さらにYoutubeに上がっているので、字幕をオンにし、さらに自動翻訳を「日本語(もしくは母国語)」にすれば英語がわからなくても字幕でスピーチの内容がわかるので、留学させた親御さんにもメリットがあるかなと。

大学や学部から感想を聞かれたら「すごく良かった」「今後ともこちらのがいい」と伝えるつもりです。もっとも学生側からの意見、感想が一番重要ですけどね。

参考:うちの大学・学部の第164回(バーチャル)卒業式

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食料品が上がってるか?コストコで検証してみた [コロナウイルス]

午前中は私が在籍する学部の全体会議でした。いつもは一同が集まって講堂にて行われますが、今回はZoomを使って行われました。学部長は「早くみんなが顔合わせてミーティングが出来るようになることを願う」と言っていましたが、私的にはこの会議は永久的にオンラインでいいと思いました。集まる場所が離れているので(車で)行くのも手間ですし、会議と言っても数人の代表者が資料に基づいて話をするだけですので、それなら画面で資料を観ながら聞いても変わりありません。いっそのことパワポに声録音してファイルをどこかに置いてくれるだけでもいいです。その方が1.5倍速とかでも話が聞けますので効率的です。質問はメールか使用を推奨されているMS Teamsのチャットでしますから。

さて新型ウイルス感染に伴って、アメリカでは食料品のサプライチェーンの崩壊が危惧されています。食肉加工工場などで集団感染が確認されたことは記憶に新しいところです。

Grocery prices are soaring. Here's what's getting more expensive

4月だと季節の変動を考慮に入れても2.6%上がり、その上がり幅は1974年以降で最大だ、と報告されています。外出禁止令以降買い出しにしても回数がめっきり減ったことと、多少高くても売りに出ていれば有難いと思っていたのであまり気にしなかったのですが、確かにそうかも知れません。今日コストコに行ったので、気にしてみました。

注意書き、その1
warning_costco1.jpg
The price increases on beef and pork reflect the cost we are charged by our suppliers. Our profit margins have not increased. As costs subside we will lower prices accodringly.

(牛肉と豚肉の値上げは、サプライヤーから請求される費用を反映しています。私たちの利益率は増加していません。コストが下がると、私たちはそれに応じて価格を引き下げます。)

確かに上がっているんですね。コストコは量が多く、ここで肉を買ったことがないので気にしていませんでした。

注意書き、その2
warning_costco2.jpg
Due to supply challenges we will have to temporarily limit the following: All beef, prok, & poutry. Limit 3 TOTAL per Member

(供給の問題により以下の商品の購入数を一時的に制限します。牛肉、豚肉、鶏肉は1会員あたり3個まで)

何週間前は確か1つだったので、前回よりは緩和されたのかも知れません。

注意書き、その3
warning_costco3.jpg
Due to high demand limit 1 per membership

(需要が高いため購入は会員あたり1つまで)

1つとは言えトイペがこれだけの数を購入できるようになったのも進歩かと思いますが、チャーミンは質も値段も高めの商品です。以前、別の記事でコストコなどのプライベート商品が手に入らなくなり、高めの商品が棚に並んでいる、という記事を見かけましたがこれも本当でした。

Costco's Kirkland and other store brands are having a moment

私自身は今日必要なものとして牛乳やシリアル、アボガドなどを買いました。最初の記事では値上げしているものに含まれていましたが、コストコでの値段は以前と変更がありませんでした。この辺りは企業が努力してくれているのかも知れません。

P.S. 消毒液(70%アルコール)が大量に売られていました。ただ品薄とは言えこの量で10ドルは高い気がしました。
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支持政党によるウイルス情報の信じ方の違い [コロナウイルス]

昨日の上院公聴会でのファウチさんの発言が政治家の間で物議を催しているようです。

Somber warnings temper hopes about a fall return to school -- and normalcy

なるべく中立なニュース機関をソースとして紹介したいのですが、以前にも指摘した通りCNNは無料で閲覧できるので引用します。読むときは事実に注目して、ご自分で判断をしてください。

そもそも論ですが、こんなにも偏るの?と思うくらいアメリカ人はステレオタイプの方が多いです。自分にも全くないとは言えませんが、事実や常識的な判断より自分が根拠なく信じることを突き通すことが美徳であるような感覚すらあります。進化論を教育的に受け入れないのは最たるものです。

コロナウイルスの情報に関して、以下の記事を読んだときに驚きました。

CNN Poll: Negative ratings for government handling of coronavirus persist
CNNの調査:政府のコロナウイルスへの対処に対する否定的な評価が継続

CNN national poll(データ参照元)

Republicans are more apt to say that they trust the information they get about coronavirus from Donald Trump (84%) than they are to say they trust the information they get from Dr. Anthony Fauci (61%) or the Centers for Disease Control and Prevention (72%). Among Democrats, just 4% say they trust the information they get from the President, well behind the 81% who say they trust Fauci or the 80% who trust the CDC. Overall, CNN (55% trust) inspires far more trust than Fox News (35%), with those figures also divided by party.
(共和党支持者はコロナウイルスに関する情報に関し、ファウチ所長(61%)またはCDC(72%)よりトランプ大統領(84%)からのを信頼していると言う。民主党支持者の中では、大統領から得た情報を信頼していると答えたのはわずか4%で、ファウチ所長(81%)またはCDC(80%)を信頼しているという数字を大きく下回っている。全体として、CNN(民主党寄り、55%)はFox News(政府寄り、35%)よりもはるかに高い信頼を得ており、これらの数字も支持する政党により分断がある。)

人命や健康に関することは支持政党もくそも(言葉が汚くてすみなせん)ないかと思っていましたが、新型ウイルスの情報に関して全く素人の大統領の言葉を鵜呑みにする人がこんなにも多いとは。言葉がありません。

CNNだと偏るといけないので、もう一つのデータを。Economist/YouGovから。

How much do Americans trust Dr. Anthony Fauci?

ファウチ所長信頼の変移
believe-fauch.jpg

ざっくり共和党支持者で50%~60%、民主党支持者で60%後半から70%後半ぐらいと読めるので、CNNによるデータとそれほど変わりがなさそうです。また

Republicans, however, are much more likely to trust medical advice from President Trump (72% vs. 48% from Dr. Fauci).
(しかし、共和党員はトランプ大統領からの医学的アドバイスを信頼する可能性がはるかに高い(ファウチ48%に対してトランプ72%)。

となっており、数字に多少の違いはあるものの差は23~24ポイントぐらいでほぼ一緒です。ということはそれなりの確率でこれらの調査による数字はある程度信頼できるのかな、と感じました。

日本では首相の発言に対して、自民党支持者でもここまで数字が跳ね上がるでしょうか?そうとは思えないのですが、私が知らないだけなのかも知れません。
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コロナ騒動中の経済再開に向けたアメリカ政治の現状 [コロナウイルス]

今日は在宅勤務する予定でしたが、急にラボがある建物で修理のために電源を一時期落とさないといけない、という連絡がありました。そこには大事なサンプルが入っている冷凍庫やインキュベーターなどがあるので、電気復旧後問題なくこれらが作動しているか確認するために大学にいくはめになりました。

今朝はFauciさんの公聴会での話を聞いていました。予想した通りですが、経済を再開する際のCDCのガイドラインに沿らずに州を開けることは大きく致命的な間違いだ、という話でした。彼は科学データに基づいて話をしているだけかと思いますが、結果的に現政権のやり方に疑問を投げかけたわけです。

CNNを担ぐわけではないですが、上の話は無料で読めるのでリンクを貼っておきます。

Fauci warns of colossal, deadly mistake. Will Trump listen?

そもそものCDCのガイドライン(草稿)は何?と思いますが、それは以下のページで参照出来ます。

Interim guidance on how businesses, schools, churches, mass transit and other organizations should handle safely reopening to the public amid the coronavirus pandemic

この草稿が提出されたのは4/30頃のようですが、現政権は基本的にこの提案を拒否して使わないことにしたようです。自分の思うように早く経済を開けたいのが理由のようです。

Trump administration rejects CDC guidance on reopening US amid coronavirus
White House Rejects C.D.C.’s Coronavirus Reopening Plan

元々各州の知事に判断に任せている、というのがアメリカ政府の立場です。一応政府で開ける際のガイドラインは大雑把に出していますが、具体的にどのように開けるかまでは書かれていません。

政府の文書
Opening Up America Again

結局政府からはそれ以降もガイドラインを出さず、一方で任された各州の政治家も今年は大統領を含めた大きな選挙があるので、科学と人命と自分の職維持を天秤にかけてどうするか決めているわけです。すごい話です。

今日現在、各州が外出禁止を緩和しているのは30州ぐらいで、地図だと以下のようになっています。ルイジアナも15日以降緩和するのは昨日書いた通りです。

ニュースの元記事
See Which States Are Reopening and Which Are Still Shut Down

濃いめの青が部分緩和、薄い青色が近々緩和、黄色がシャットダウン・制限継続中
reopening-state-May12.jpg

先日変更したばかりですが、さらに州が経済を開けて人が動くことを考慮に入れた修正モデルが発表されました。ワシントン大学によるいつものモデルです。

Key coronavirus model projects 147,000 US deaths by August -- 10,000 more than previous estimate

同じ8月4日までの犠牲者がさらに10,000人増えて147,000人前後になる、との予想です。確か10日ぐらい前にトランプさんが「8~9万人ぐらいの犠牲者だろう」と言っていましたが、すでに今日現在で8万2千人を突破しています。残念ながらこれがアメリカの現状です。

P.S. 少し古い記事(5/7)ですが、州を開ける時にいかにガイドラインに沿っていなかったかを示す記事を見かけました。絵を使って分かりやすく書いているのでリンクを貼っておきます。

Most States That Are Reopening Fail to Meet White House Guidelines
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悪い予感当たるールイジアナも外出禁止緩和へ [コロナウイルス]

今日は午前中に成績をすべて大学に提出した後、そのために後回しにしていた仕事などを処理するために忙しい1日となりました。以前記した通りStay-at-home命令後、受信するメールの数が尋常でないので、ぱっと見で緊急でなさそうなメールはスルーしていますが、休み中過去にさかのぼって確認しなきゃな、と思っています。

さてまたルイジアナの話ですが、嫌な予感は当たりました。5月15日(金)から緩和です。

Gov. Edwards: Louisiana will Move to Phase One Statewide on May 15, COVID-19 Stay at Home Order will be Lifted for Louisianans

今回は「Safe at home」という名のもとの緩和策フェーズ1だそうです。効果は3週間見て6月1日以降はまた考えるとのこと。開くのは以下のようなサービスです。

ー教会
ージムやフィットネス・センター
ー床屋、美容院、ネイルサロン
ーカジノ
ー映画館
ー競馬場(ただし無観客)
ー博物館、動物園、水族館(触れるような展示は禁止)
ーバーや醸造所(ルイジアナ衛生管理局の許可がある場合でテイクアウト、デリバリー、外での飲食のみ)

どこも床面積に基づき収容できる人数の25%以内でかつ、自分世帯以外の人とは6フィートの距離保つこと、そして衛生を保ち、従業員はマスクを装着することが条件で開けるとのことです。

ただニュースの記事だけを見るとデータの開示がありませんが、LDHのサイトに知事が判断するにあたり根拠としたデータが開示されていました。

Roadmap to a Resilient Louisiana

具体的にどのような話をしたのかは、どこかの動画サイトから彼のスピーチを拾ってこないといけませんが、以下のような図が各地域で紹介されていました。

ルイジアナ全体の様子
Gov_data_May11.png

真ん中の図は毎日の感染者数のグラフです。数字を小さく見せるために人口で割っているところが政治的ないやらしさを感じます。ルイジアナの場合、大きなピークがあったので減ったように見えますが、ここ2週間はコンスタントに減少している状況ではないのは明らかです。従って、フェーズ1に向かう根拠としてあげたのは一番下の毎日の入院者数(人口あたり)でしょうか。傾向としては下がっていますが、例えば4月16日から26日の10日間で下がっているのは3~4人程度。横這い、どうなんでしょうね。

その後、検査した数をグラフに示していました。確かに増加し、全体に関する陽性率は下がっていますが、政治的な話なのか具体的に何%が陽性だったかの数字は記入されていません。縦軸にも説明がありません。例えば4/26で33Kに対し5Kが陽性ならば15%を超えますが、これって低いのでしょうか?

test_number_May11.jpg

テスト数を上げるのは感染状況を把握するためですが、感染予防とは全く関係のない話です。ただ経済を開けるにあたり、患者が出ても受け入れられる目安を提示しているだけです。罹りたくない私としては予防に関してマスクやアルコールなどの安定供給に関するデータを州から提示して欲しかったです。

ともあれ街は開くことになりました。むしろ今まで以上に気をつけようと思います。

P.S. あくまでも参考値ですが、東京での陽性率は最高で31.7%、直近で5.9%、中部地方の7県でどこも3%以下です。
【PCR検査の陽性率(東京都独自の方法による算出)】
PCR検査陽性率、中部は3%以下 直近7日間の平均
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