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米国におけるノーベル賞受賞者の移民の割合 [日常]

今日も不毛なミーティングがあり、無駄な時間を過ごした感じです。最近自分が本来すべき仕事に割ける時間がどんどん減っています。人的物的資源の増加は現在期待出来ないので、自分の効率をあげないといけません。

さて掲題の記事の話。

米国人受賞者の3分の1は移民出身、ノーベル賞理系部門

英語の原文だと

A third of US Nobel Prize winners in chemistry, medicine and physics are immigrants

そもそも以前からその土地に住んでいる純粋なアメリカ人っているの?と思うので、正確には移民1世(=自分の代でアメリカに移ってきた)だと思いますが、特別驚くことはありません。恐らく彼らの下にはより多くの移民が大学院生やポスドクとして貢献したでしょうから、現場ではさらに多くの移民もしくは移民候補が切磋琢磨しているかと思います。ちなみに私が間借りさせてもらっているニューイベリアのラボもアメリカ人は一人だけ、それ以外の10数人のメンバーはボスも含めて上の定義で言う移民・外国人です。

最後の文章から察するにCNNは科学分野における移民の貢献度を訴えたいんだと思います。

"Immigrants will continue to win Nobel Prizes in scientific fields," Stuart Anderson wrote. "However, they may not win them in America."

(移民は科学分野でノーベル賞を受賞し続けるだろうが、受賞したときにはアメリカにいないかも知れません。=つまり成し遂げた仕事はアメリカで行っても移民政策の影響で受賞時には母国やほかの国などに行ってしまっているかも、という意味です。)

ただちょっとピントがずれていて、本来ならそのような可能性のある科学者の入国を拒んでいる可能性がある、と指摘するべきであって、ノーベル賞に値するような研究成果をアメリカで出している場合は今も昔も問題なく永住権が出るはずです。確かに許可が出てから実際それを手に取るまでの時間は長くなりましたが。
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