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米ビザ申請時のプレミアム・プロセッシング費用が大幅値上げ [グリーンカード]

現在の職場になり、新しい同僚を雇う時には審査する委員会にも入る(入れられる?)こともあるのですが、労働ビザ(H-1B)に関して大学の弁護士からメールがありました。

10月19日より急ぎで出願する際に払うプレミアム・プロセッシング費用が値上げされたそうです。元々は$1440でしたが$2500になるとのこと。値上げ幅が半端ないです。

I-907, Request for Premium Processing Service

よく読んだらI-129だけではなくI-140も対象になっているので、H-1B申請もグリーンカード申請も一緒ですね。なぜこんな大幅な値上げなんでしょうか。

ベストな候補者が外国人だった場合、ビザも含めてオファーを出せればいいのですが、この大学は採用決定時期が決して早くないので心配です。ルイジアナの場合申請書類はテキサスUSCISに出しますが、そこのサイトを今見てみると5月時点(10月のデータはありません)で待ち時間は3ヶ月半から5ヶ月半となっています。

Check Case Processing Times

すでに候補者がアメリカ内にいればいいですが、いないとなると新年度の8月から大学で働く場合、遅くとも6月中にはビザ申請が通り、7月に大使館で面接を受けてビザをパスポートに貼り付けてもらい、7月終わりには渡米する、というのが最低限のラインです。となると大学の候補者決定・ビザ申請は最悪のシナリオを考えて1月終わりには終えておきたいですが、これを実現するには12月もしくは1月頭には最終候補者を大学に呼んで面接し、決定をしないといけません。

でもこのスケジュールで採用を出来るのはいわゆる業界でTier 1の大学で、うちのようなそれ以下の大学の採用はその後。つまりそんなスケジュールは組めないのです。どうしても雇いたいのならプレミアム・プロセッシング費用を払う必要がありますが、コロナ絶賛蔓延中でそのような体力がある中規模以下の大学はどれだけあるでしょうかね。

結局、残念ながら不利益をかぶるのは外国籍の候補者だと思います。このような手間、お金を省こうとする大学の方が、国籍関係なくベストな候補者を呼ぶという大学よりはるかに多いはずだからです。特に後者のような大学はTier 2以下では非常に稀有な存在です。
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